もう、遠く離れてしまったのだとしても
あなたが好きで好きで、私の世界はそれだけで十分だったのです。
忠誠と思慕の合間で、まるで安心しきった胎児のように。
生まれ落ちたこの世界は、思った以上に生きづらいけれども、
もう、戻ることなど選べないわけで。
別の人間として歩き出してしまえば、もう、悲しいほど離ればなれで。
あなたの子であることをただひとつの誇りに、胸を張って生きていく他はないのですね。
いつか私の世界が終わる日に、私はやっと私の神様を取り戻すことができるのでしょう。
そうしたら、きっと私を褒めてくださいね。