午前3時の雑記帳

病気でもない、普通でもない息苦しさをまとめるブログ

深い河

時々思い出すのが、宇多田ヒカルDeep RiverのMV。

冒頭、美しい海と島の映像と、詩の朗読から始まる。

彼女の内面から溢れる美しい言葉たち。

 

 

 

Deep River+

 

 

二つの鏡が 向き合い 音を立てて 反射し合った。

自分によく似た人に出会った時、私はそんな音を 立てるだろう。

 

子供も 大人も、鏡に映る自分を見るのが好きだ。

映されようと夢中になり 自分もまた鏡であることを忘れれば、

人は静かな空間をもてあまし 虚しさを覚える。

 

私は 鏡だ。

 

光の届かない場所で動けずにいる者に 手を差し伸べるのではなく、できる限り近くに自分を置く。そして同じ景色を観る。

痛みは、誰かと共感できたなら 気持ち良いものに変わるということを 知っている。

悲しみが減るのでも世界が変わるわけでもないが、私の中で反転された世界は確かに新しい景色に見えた。

誰もが自分に似たものを探している。

どんなに自分が嫌いであろうとも、自分に似たものなら 愛せる。

尊敬や憧れという感情には、愛が無い。

然るに人が一生の中で最も愛すのは、世界で一番似ている人ーーー自分の子供。

 

私は子供だ。

 

正しい道を進んでると信じているから、途中で捨てたもの、あきらめたものを、

犠牲だなんて 思わない。

 

空が目を閉じる。