選ばなかった方の未来
『あなたは、子どもを産んで後悔していますか』とアンケートを取ったら、どれくらいの人がYesと答えるだろう。
対面だと誰も言えないだろうが、無記名質問用紙なら、0.1%くらいは、いるかもしれない。
そして、そのYesと答えた親は、虐待するようなひどい親なのかというと、必ずしもそうじゃないんだろうな、と思うのです。
ただただ、想定される「子どもがいなかったらあり得た生活」と比べてしまい、どうしても後悔したくなる瞬間は、多かれ少なかれあるんじゃないかと思う。
そして例え後悔の気持ちがあっても、一生懸命子どもに愛情注いで育てる人だっているはずだ。
別に、そのふたつは相反することではないと思う。
“子どもを持つということは何かを諦めることなのではないか”と思うと、
つまり、私の今の生活はそれこそ、子どもを持つと「選ばなかった方の未来」になるわけで。
今の自分の生活にそれなりに満足しているからこそ、変化が怖くもあります。