夢を見ていた
懐かしい色にめまいがしそうだ
前を向いていれば、あなたにまた会えますか?
少し里心がつくと、毎日がまるで修行か何かのように感じる。
小さなことで悩み、大きなことなどどうでもよかったあの日々が、ひどく懐かしく、自由に思える。
ただひとつよかったことと言えば、主人と結婚したことだ。
彼といっしょなったことで、私は面倒な恋愛から『下りる』ことができた。
そして、実家から物理的に離れることができて、そのしがらみも負担でなくなった。
私に自由をくれた主人と結婚したことは、懐かしい郷里から離れたことを差し引いても、よかったのだと思う。
きっと、離れているからこそ思い出が美しく見えるだけだし(笑)
それでも、地元に残っていたらどんな人生だっただろうか、と考えてみたりもする。
いまだに先生に迷惑をかけながら暮らしていただろうか。
どうしようもないことを考えても、仕方ないのだけれど。