毎日、仕事に行って帰ってきて、疲れて寝て、起きてまた仕事に行くことに、まるで賽の河原のような無力感を感じながら、
でもこの日々が続くことへの絶望なんて、ただの傲慢だと思い知る。
闘病中だった知人が亡くなったらしい。
とても親しかったわけではない。
しかし趣味が同じで、行く先々で一緒になることが多く、
精神的にボロボロになりながらも仕上げた私の作品を見て、『桜ちゃん、とてもよかったよ!』と言ってもらったことが忘れられない。
変わらぬ日々は拷問なれど、日々が続いてゆくことは幸いである。
痛みから解かれ、彼の人の渡る先に。
美しい芸術と、音楽と、映画が待っていることを心から祈る。