午前3時の雑記帳

病気でもない、普通でもない息苦しさをまとめるブログ

少しずつ靄がかかっていくように

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私は、とんでもなく記憶力が悪い。

別に、暗記ができないとか朝ごはんに何を食べたか思い出せないとかそういう話ではなくって、

過去の思い出がどんどん忘れ去られていくのだ。

政治家が「記憶にございません」というのと同レベルだ。

覚えておきたい、と思うから一生懸命忘れないようにしたいと思うのに、大切にしたい思い出も、

大事じゃない記憶も区別なく、どんどん薄れていってしまう。

先生とは私の帰省と向こうの仕事のスケジュールが合わなかったりしてずいぶん会えていないので、

もう次会ったら人見知りしてしまいそうな勢いである。

友だちでも恋人でもないわけで、用もないのに電話したりする相手ではなく、かといってもう私は卒業してしまってるわけで、

あまつさえ私はすでに実家を離れて就職も結婚もしてしまっているということはつまり彼と私の人生に接点ってもう作らない限りはないわけだ。

私の心の中で、絶対的な重い部分を占めている彼の存在がぽっかり抜け落ちてしまったりしたら、

私のアイデンティティはまた崩れ落ちてしまうだろう。

だから私は、忘れてしまう前に早くちゃんと先生に会いたいと思うのだけど、次いつ会えるんだ…?

街の中で彼と同じ香水の香りがすると、心が温かく、そして悲しく感じます。