苦手なこと(2)
私は、人に触れられることが苦手だ。
整骨院でのマッサージや、病院の採血などには抵抗はない。
それでも、話す際に近くに立たれたり、不意に触れられることは、身の毛がよだつほど嫌いである。
親や兄弟でも、あまり得意ではない。
思えば、親に抱きしめてもらったり撫ででもらったりした記憶はあまりない。
むしろ身体的接触と言うのなら、頭を張られた回数の方が多いに違いない。
それでも、親しい人と近くにいることは心地よい。
できれば、車の運転席と助手席くらいの距離がいい(笑)
時々びっくりするくらい至近距離に詰めてくるのは件の先生で、それはまぁ、ひそひそ話をすることも多かったから。
別にボディタッチがあるわけでももちろんセクハラでもなく、ただただ距離が近いことがある。警戒心ないのかしら、と思うほど。
学外での仕事の帰り道などで、とりとめもない話をしながら、ほとんど腕が触れるほどの距離で歩いているとなんだか面映ゆい気持ちになったことを覚えている。
反射的に距離を開けてしまいたくなるのだが、でも、こんなにプライベートゾーンなく私と接してくれることに照れくさい喜びを感じてしまうのだ。
いや、先生は子育て中だからゼロ距離に慣れててそうなってしまうだけなのかもしれないけど…
他の人にもそうなのかもしれないけど…
でも、他人と距離をあけたくなる私にとって、慣れないけれど、ちっとも慣れないけれど側にいたいなと思う貴重な相手が彼なのだった。
ちなみに、主人に対しては接触に慣れたので、近くにいても触れてても不快だとは思わなくなった。
暇だとおんぶしてもらったりしてます。主人はそのままスクワットとかしてる。私は重石かいな。