子どもの頃の夢
私は、小説家になりたかった。
漫画も描きたかった。
そして、多分すごく頑張れば、私の作品は多少は日の目を見ることもあったと思う。
小学生の時には、夏休みの課題で新聞社の賞をもらったり、
高校時代ひょいと応募したものが、1次選考を通ることもよくあったから。
ごくシンプルな短編で、地元で小さな賞をもらったこともある。
それでも、いつしか私は書かなくなった。
それは、私の不安定な自我がアイデンティティとして一応の決着を見た頃と重なるのだ。
小説より希な人生を歩んで、他人に愛着を持てるようになって、大切な友だちができて、
そうしたら、私の中に溢れていた物語の欠片たちはいつの間にか見つからなくなってしまった。
物語の中に自分の望みや願望を投影する必要がなくなったのかもしれない。
いまはすっかり、仕事に疲れはてて執筆をする元気もないというのが本音ですが…
それでも、こうやってブログを書くことがリハビリになるとよいけれど。
やっぱり、私にとって文章を綴ることは、生きていくことと同義である。