希死念慮(1)
『ちょっとこれはいよいよマズいんじゃないか』と思ったのは、
これまで長いこと精神疾患ボーダーをやっておきながら縁遠かった
希死念慮が無視できないほど大きくなってきたからだ。
もしかしたら、正確なニュアンスとして希死念慮には当てはまらないのかもしれない。
ただ、ふとした瞬間に口をつくのは、そして思考を支配するのは、
「死にたい」
という単語なのだ。
別に積極的に自殺を考えるわけでもなく、
何なら本当に死にたいと思っているわけでもないつもりなのだが、
「死にたい」という単語が、脳にこびりついてしまったのだ。
こんなことを長くやっていたら、本当にいつかうっかり死を選んでしまわないかと
さすがの私も不安になってきたのだ。
自殺願望ではない。
自殺をしない自信もある。(今のところ)
なのにどうして私の頭の中は「死にたい」という4文字に支配されてしまったのだろう。
わかるようでわからない。
わからないけど、本当はもう知っているのかもしれない。
自分に自分で暗示をかけてしまいそうで怖い。
この希死念慮は、私をじわじわと殺すかもしれない。
これまでもずっと狂人3歩手前ではいたのだけども、
何らかの策を講じなければならないのかもしれない、と思う。
あーあ。半ば意地で病院のお世話にはならないでやってきたんだけどなぁ。
ここ何年かは、イイカンジでやってきたんだけどなぁ。
このまま寛解してくれるかと思ってたんだけどなぁ。
理由はきっと、私の神様を、失くしてしまったからなんだろう。